前回の続きです。
お祈りの後は、いよいよクルバンの儀式へ・・・
※と畜の儀式の詳しい表現を含むので、自己責任で閲覧してください※


留学エージェントでもある友人の声かけで、参加している方の中には小学生〜大学生の留学生の方も。
犠牲祭のことについて、マレーシア人の方に説明していただきました。
・なぜ動物を捧げるのか?
→神への信仰のために家畜を捧げる、家族や友人と分かち合う・貧しい人々に分け与える
(聖書の話を知っていると理解しやすいです。マンガの聖書がおすすめ!)
・モスクで寄付を募り、健康な牛や羊を購入する
・寄付額によって動物の数が毎年変わる
(今年は牛5頭で多い)
・中東ではラクダやヤギの場合も
・屠畜をする専門の人がいる
・牛ができるだけ苦しまない様に素早く首を切ることが大切 など・・・
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まず複数人の男性で牛の足にロープをかけ横にするのですが、
そこまでが大変そうでした。
危険を察知して暴れる牛もおり、体も大きいので力も強い!!
抑えている人達でお祈りを唱えながら、
担当の人が大きなナイフで首を切ります。
なんとも言えない牛の叫び声と、血の吹き出す音が響き渡る・・・
十数名の子どもと大人に混じり、
私たちも間近でじーっと見ていました。


その後は皆さんで協力・手分けして解体・肉の切り分け作業。
骨ごと電ノコで切断したり、
尻尾は皮を剥いでスープにするそう。
そんなシーンを、初めて間近で見たなあ・・・
私たちも友人が持参した包丁をお借りして、
牛肉の切り分けにも参加させてもらいました。
「お肉を切るの初めてです」と言う若者も!
この後モスクの皆さんが調理してくれ、みんなで頂きました。
クルバンは神への信仰心だけでなく、
こうしてお肉を分け与え、みんなで喜びを分かち合うんですね。
今回クルバンに参加して感じたこと。
日頃から、私たちは生きている命をいただいている。
そして、命がお肉になりお店に並ぶまで
と畜の作業を担う人のおかげでお肉を食べれているんだよな。
モスクにいた皆さんに終始親切にして頂き、本当にありがたかったです。
いつも貴重な機会をくれる、先輩にも感謝!!
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今回の記事は実際にモスクへ行き、
友人とそのご家族のご協力の元、マレーシアの方にお話を聞いて
私が体験したことをイラストにしています。
説明や解釈に誤りがある可能性もありますので、
興味ある方はご自身でも詳しく調べてみてくださいね。